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小児歯科という看板はどの歯科医院でも見かけるものです。なぜなら誰でも自由に標榜できる科目なので、言ってみれば一度も子供の患者を診たことでもない先生でも出せるものなのです。

私が大学を卒業した1983年当時、学内に小児歯科教室単独で存在していた学校は、我が日大歯学部以外には数えるほどしかありませんでした。本学には日本の小児歯科の草分け深田先生がおり、私もその教えと子供さんに接する心を学びました。

卒業後は、深田先生の弟子の深井先生のもとで他院で断られた数多くの子供さんの治療を手がけてきました。そして、あらい歯科クリニックを開院するにあたって自院には子供の好きなスタッフに優先して入局してもらい、トレーニングを積みました。
当院では子供さんが初めて来院しますと、すぐには治療はしません。スタッフと色々なおもちゃで遊びます。場所は明るく開放的な待合室で、慣れてもらったら診療室内にみんな一緒に入ります。

しかし、まだ診察ではありません。子供さんは歯科医院のイスの上や周りでまた遊んでもらいます。その日はそれで終わることもあります。
私どもは子供さんが大人になるまで歯医者さ んが好きになってほしいのです。トラウマとなって痛い・怖いというイメージを持つ方は多いと思います。子供さんの心は、大人が優しさといたわりを持たねばすぐ傷ついてしまいます。

某大学病院では、のり巻きと称して嫌がる子供さんをしばって治療することもあるそうです。また、子供さんの治療の際、すぐ麻酔する先生もいるそうですが、こんな恐ろしいことはありません。

細菌感染の可能性のある疾患以外は麻酔なしで治療が可能です。当院では安全な笑気ガスによる鎮静法を使用しており、子供さんが痛みのない楽な治療を受けられる体制になっております。

また、予防システムもフッ素塗布のみならず、大人の方と同等なクリーニングシステムにより、むし歯の発生を抑制または進行を止めることが可能です。子供さんを泣かせない診療、他院でイヤイヤしていた子が、笑ってスタッフと話をして帰って来る姿を見てもらいたい。これが私どものスタイルです。

小児歯科治療
トレーニング
小児治療の最初はまず遊びから入っていきます。子供さんが歯医者さんの道具やユニットの一つ一つをおもちゃとして受け入れて楽しんでもらう時間をトレーニングといいます。

治療を始める前に様々な体験をしてもらってスタッフやドクターに馴染んでもらってからですと、イヤイヤだったお子さんもだんだん自分が認められるのが嬉しくなり、治療に協力的になります。私どもではここに多くの時間をさいております。

麻酔について
小児治療の際、当院では、むし歯が神経まで進行している場合を除き、注射の麻酔は行いません。

麻酔自体には危険性は少ないのですが、治療後の不快感や針の恐怖等問題があります。

当院では安全な笑気鎮静法で通常の虫歯治療や乳歯の抜歯等を無痛で行っており、抑制具は一切使用しておりません。

ラバーダム防温について
当院では、お子様が苦いお薬や器具がお口や喉に入らないように歯にゴムの輪をかけて治療を行っております。

事故防止のみならず、詰めた物が外れにくくなる、細菌が入らない等のメリットがあり、海外ではあたり前の処置ですが、日本では手間が掛かるのかあまり使われていないのが現状です。

小児のむし歯治療について

基本的な治療法は成人にたいするものとほぼ同じですが、短時間で終了することと、比較的軟らかい材質を使用することが大切です。

また乳歯の根の中に詰める材料は、根の吸収とともに溶けるものを使います。

また、永久歯があるからといってむし歯を放置すると永久歯の卵に影響を及ぼし、変色やエナメル質が欠落する原因にもなりかねませんので、最後まで治療することが肝心です。



小児歯科予防
ブラッシングのチェック
永久歯列になるまでは、歯の高さが不揃いのため、どのお子様も磨き残しが多くなります。

乳歯列・混合歯列(永久歯と乳歯が混在している)・永久歯列、それぞれの時期にあった磨き方や清掃用具についてお話しします。

また、お母様方にしていただきたい、仕上げ磨きについても同様に説明します。

クリーニング
本人が磨きにくいところ(6才臼歯や生えかけの歯など)を中心にクリーニングします。

歯ブラシだけでは取れない汚れ(バイオフィルム)を落とし、歯の表面をつるつるにします。

また、クリーニングを行うことで、フッ素が歯面に浸透しやすくなります。

予防充填(シーラント)
6才臼歯は物を噛む面の溝がとても深く複雑な形をしていること、そして生えきるのに期間(3〜6ヶ月)かかるので、とてもむし歯になりやすいのです。

そこで、シーラントというものがあります。

これは、むし歯のできやすい臼歯の溝をあらかじめ埋めてしまうというものです。そうすることで、むし歯ができるのを防ぎます。

カリエスリスク検査

これは、むし歯になるリスクをみる検査です。検査内容は3つだけでとても簡単です。

1.唾液の量チェック
2・唾液のPHチェック
3.唾液中の細菌数チェック

この検査結果を元に、その方にあった予防方法を立案します。


フッ素
フッ素というものは、皆さんもご存知ですよね。

これは、特に生えたての歯に用いると非常に効果的です。フッ素を使用することによって、むし歯の予防だけでなく、初期むし歯の進行を抑制することもできます。

2才半のお子様から行うことができます。

当院では、歯に直接塗る方法と、機械を使うことでより歯面に浸透しやすくするイオン導入法の2種類で塗布をしています。

小児矯正

小児矯正治療の必要な不正咬合とは、いわゆる「歯並びが悪い」や「噛み合わせが悪い」場合だけでなく、上下の顎の状態が悪い場合でもあります。

お口の中がこのような状態になっていると、歯の並びが悪いためにきちんと歯を磨くことができず、むし歯の大きな原因になるばかりでなく、頭蓋の発達の妨げとなり、身体の様々な部分に影響を及ぼすことがあります。


たとえば、並びが非常に悪かったり、お口の容積が小さいために、食べたり話したりすることに不自由を感じることがあります。また、呼吸量も少なくなるため、いびきなどの鼻疾患の原因にもなったり、精神面の発育に悪影響を及ぼします。

いずれにしましても、あごの骨を動かす必要があるために、完治までには時間がかかります。当院では、無料で完治までの具体的な計画を提示しています。

以下が、当院での完治までの一連の流れです。


初診時
まずは、お口の状態を診察し、不正咬合の原因を探ります。その上で、おおまかな診療計画と費用を提示いたします。
お子様・保護者の方との打ち合わせ
治療には、まだ骨格の出来上がっていないお子様の場合、半年から1年程度の治療期間が必要です。

そのため、ご本人だけでなく保護者の方の協力と理解が必要になります。
精密検査
治療に関して、ご理解をいただきましてから、精密検査を行います。ここで、レントゲン写真や実際の歯の並び方の型や写真を取って現在の状態を把握します。
治療計画の作成
検査結果がでましたら、具体的な治療計画を提示いたします。ここで、詳細で正確な治療計画と費用についてご説明します。
治療準備
治療の用意ができましたら、治療に入るにあたって、矯正器具の取扱いや治療中の歯の磨き方についてご指導します。

小児矯正器具の取り扱いは、初めての時は扱いがたいとお感じになるかもしれませんが、お子様は数日で慣れてしまいます。

治療開始
矯正器具(器具について詳しくはこちらへ)の装着方法のご指導と使用時期等の説明をします。

治療期間中は、月に2回ほど定期的に通院していただきます。そのたびに治療の進み具合をチェックします。あまりにひどい痛み等がありましたら、このときにご相談ください。もちろん、いつでもお電話を頂いても結構です。

保定期間
歯並びが改善されてからも、後戻りを防ぐために、保定器具を装着していただき、歯並びを安定させます。お使いになっていた矯正装置を改造してそのまま使用します。

期間は、6ヶ月〜1年程で、その間1ヶ月に1回程度通院していただきます。

保定終了
小児矯正終了後も、12歳臼歯等の後続永久歯が生え揃うまで気は抜けません。

定期的なチェックを続けてください。

最後に
矯正治療は、大変時間がかかるために、家族や身の回りの方の協力が不可欠です。私たちももちろん最大限ご支援します。ぜひ、きれいな歯並びを手に入れましょう!



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