Lo Prinzi LE
ロプリンジの廉価版ですが,なかなかのもんです.
メーカー:Lo Prinzi
型番:LE
サイズ:Soprano (12Fジョイント)
材質:マホガニ
指板:ローズウッド

Lo Prinziと言えばtype-3をオータサンが使用しているので有名ですが,これは廉価版のLEです.
ラベルにはご本人と娘さんのサインが入っています.

サテンフィニッシュで樹脂製のバインディング,装飾も最小限ですが良い楽器です.
ヘッドやラベルがなければ安く販売していそうな風体です.
ですが...このウクレレがたとえラベル無しの無名メーカーのものだったとしても,私はこのウクレレを買っていたと思います.持った瞬間手から離れなくなったウクレレの一つですから.

弦高は低く抑えられており,ネックの厚みもナチュラルで癖が無く弾きやすいんです.
持った瞬間に手の一部になる感覚.

美しく甘い響きはまさにマホガニー.
甘いだけでなく音に芯があり,ただポロポロ弾いているだけでも楽しいウクレレ.
ピッチも3弦が少しシャープする以外は問題ないし,廉価版といえどもロプリンジは良いですね.

3Mはグロスフィニッシュでアバロンのインレイが入っていたりしますが,塗装が悪くウェザークラックの入っているものを多く見かけます.
まあ見た目だけの話ですけど,高級ウクレレは塗装にも十分な配慮をしてもらえると良いのですが...


余談ですが氏が体調を崩して製作を断念しそうになった時に,故レイラニ氏の応援で回復後は製作を続けることが出来るようになったとのこと.
そのレイラニ氏の方が先に亡くなったのはさぞかし残念なことだったでしょう.
レイラニの再生にも尽力されているとのことですので,レイラニブランドもこれからまた盛り上がってくれるでしょう.
なんかうらやましい関係です.
ロプリンジといえばこのキューピー頭のヘッドでしょうか.
白蝶貝のインレイが目立ちます.


ヒールはマーチンに似ています.
指板はローズウッドです.
黒い合成樹脂製のバインディング.
バックです.
キューピー頭なので後ろから見てもロプリンジと分かります.

とはいえあまり特徴のない後ろ姿です.