Leilani Ohta-san Signature model
初期のオータサンシグネチャーモデル.コンサートサイズ
メーカー:Leilani
型番:Ohta-san Signature Model
サイズ:Concert (12Fジョイント)
材質:アフリカン フレーム マホガニ
指板:エボニー

レイラニのオータサンシグネチャーモデルなんですが初期モデルなのでコンサートサイズ
となっています.アバロンのバインディングとエボニー指板.ココボロウッドのブリッジ.
100台限定ということで販売されたそうですが,実際はそんなに生産されていないとのこと.
レイラニといえばシェル型のサウンドホールが印象的ですが,これは通常の丸穴.
そのためかレイラニの割には中古市場であまり高額で取引されていない気がします.

板は厚めでやはり音量自体は稼げません.
ただ音色は甘く響きは美しいですね.
レイラニのウクレレはあまり鳴らないのでworthのフロロカーボン弦を張るのが私好み.
レイラニのウクレレは鳴るまで数年かかると言われています.
もちろん,どんなウクレレでも木が落ち着いてキチンとなるようになるには,振動を継続的に与えておく必要はあるでしょうし時間が必要でしょう.
だから元々鳴るウクレレは時間が経てば更に鳴るようになっていきます.

結局は元々鳴りの悪いレイラニに大きな音量を求めてはいけないんです.
もし大きな音が欲しいなら是非ピックアップをつけてください.
とはいえ家で弾くには十分な音量は得られますからご心配なく.

レイラニはピックアップをつけたときのバランスも良いと思います.
(PUの種類によるでしょうけど...)

レイラニは鳴りの良さではなくて音質の美しさに重きを置いているように感じます.
少し艶のある伸びやかな音は弾いていて心地よいものです.
たった1音をはじいただけで幸せな気持ちになります.

残念ながら氏本人の製作するウクレレはもう新品では手に入りませんが,ご家族の努力とロプリンジ氏の助力により,また素晴らしいウクレレメーカーとして復活してくれることでしょう.

ラベルには"Herb Ohta"のサインが入る.
ココボロのブリッジ.
丁寧な造りです.
塗装はグロスフィニッシュ.
レイラニもウエザークラックが入りやすいのですが,これは入ってません.
レイラニといえばこれ.
ネックはメイプルとエボニーをサンドイッチしてラインにしています.

独特で美しいネックです.
レイラニのネックは裏が平べったいので親指が落ち着きやすい.
これだけの厚みを持たせても強度が得られているのはこの独特のネック製法に依るものなのだろうか.