Zephyr No.30
 この値段でこの音か.安い買い物?それとも相応?
メーカー:Zephyr
型番:No.30
サイズ:Soprano (12Fジョイント)
材質:スプルス/ローズウッド
指板:ローズウッド

ゼファーはFamousを製作している三つ葉楽器のオリジナルブランドです.
このメーカーは合板が多いのですが,このNo.30はスプルスとローズウッドの単板モデル.

値段のわりには良いのかなあ.どうだろう.相応かなあ.
音量は十分だし,ピッチもまあ良い方です.

でも造りは...
ちょっと適当すぎたかな.
塗装は厚すぎるし,気泡も入っているです
ネックも触ると塗装ムラの凹凸が分かるくらい.
ペグもサドルもいい加減な物が付いていました.

ある程度自分でいじれるならベースモデルにして色々遊んでみても良いかな.
あるいはちょっと音色の違うサブが欲しいけど,お金かけたくないって人でも良いかな.

正直なところあまり人にお勧めはしません.これなら合板でもFamousの方が良いかもしれません.合板だって良く鳴るものはありますからね.
でもこの材の組み合わせをこの値段では手に入らないだろうなあ.
微妙な位置にいるウクレレです.

ごめんなさい.ちょっと辛口なレビューになりましたが,嫌いなウクレレではありません.
ただどこに重きを置くかでこのウクレレの評価が大きく変わります.
スプルスをトップに持ってきたソプラノはこんな音なんだってイメージはつかめるかな.


ちなみにペグはGOTOの良い物に変更しました.

トップはスプルス.
一応17フレッドまであります.
バインディングは入っていません.
分かりにくいですが,ボトム付近の塗装は無数の気泡がはいり白濁して見えます.
サイドバックはローズウッド.
ブックマッチではなく一枚板で作られている.
バックは緩やかなラウンドがつけられているのが良いね.
でも...
バックには力木が入っていない...
あんなにラウンドさせているのに力木がないなんて.
下手すりゃバックの板が割れるんじゃないかと思ってしまいます.
なかなか乱暴な造りです.

でも何故か割れる気配はありません.
最初サドルはプラスティック製で弦に引っ張られてヘッド側に倒れていました.
当然ピッチも合わない.
で,チェックしたところサドル下に変な段ボールみたいのを入れて底上げしていた.
サンプル的な意味もあったのかも知れないけど,これはやっちゃダメでしょ.

ということで牛骨でサドル作り直しました.
音にも芯がでて良く鳴るようになりました.