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毛族の会話

スネ太郎      :なぁなぁ。
ムネ次郎 :どうしたんだい?スネ太郎?
スネ太郎 俺、やんなっちゃうよ。最近さ、自分がスゲー嫌われ者なんじゃないかって 悩んでるんだよね。
ムネ次郎 :成る程なぁ。確かに、一族の他の人達と比べて、特に違う容姿であるわけじゃ ないのにさ、僕達、何か疎んじられてるよな。
(颯爽とワキ男が登場)
ワキ男 :わかる、わかるゼ、その気持ち!
スネ太郎&ムネ次郎:お前にわかってたまるかよ!!
(ワキ男、二人の勢いに少しひるんで)
ワキ男 :な、なんでぃ?!
スネ太郎 :お前は男にとっちゃあ「男らしさ」のシンボルでもあるわけじゃんかー。 いいよな、俺なんか昔はそんな事無かったのにさ、最近は一部の男にまで嫌われ 始めてるんだぜぇ?えす・・・えすて?とかいう所で「ハイ、サヨウナラ」 だぜ?
ムネ次郎 :そうそう!!
スネ太郎 :そうそう、とか言ってるけどさ、お前だってムネ次郎、男には嫌われて ないんじゃねぇの?
ムネ次郎 :最近は、そんな事もないよ。まぁ・・・今でも白人男性には僕は必需品みたいだけどね。 でも、スネ太郎だって、年頃の若者以外にはそんなに嫌われてないと思うよ、僕は。
(スネ太郎、いつの間にかいじけて暗い雰囲気を纏っているワキ男に気付く)
スネ太郎 :どうした、ワキ男?
ワキ男 :てやんでェー!! おめーら、全然わかってねーよ。 わかってねぇ!! 俺の辛さがよぉ。 俺っちはなぁ、俺っちはなぁ、 ちょっとでも顔だしたら女どもに問答無用で頭切られるんだよ!! 年頃をとっくに過ぎたババァどもでさえ、半袖シーズンになった途端 俺っちを邪魔物扱いするんだ!! おめーらは、俺っちに比べたら、ほんの一部分のぎゃるに嫌われてるだけだろォよ!!
(ワキ男、鼻息を荒くしている
スネ太郎&ムネ次郎、少し反省して、顔を見合わせる)
ムネ次郎 :確かに・・・。ワキ男はつらいかもな・・・。
スネ太郎 :まぁ・・・なんだ、元気、だせよ、な、ワキ男・・・。
ハナ子 :そうよそうよ、君なんか、アタシに比べたら、良い方かもよ。
ムネ次郎 :わぁ!!ハ、ハナ子ちゃんっ!
ハナ子 :何、驚いてるのよ。
ムネ次郎 :いや、だって、イキナリ現れるから・・・。
(ハナ子、自嘲気味に笑う)
ハナ子 :そうよね、そうなのよね。アタシ、みんなを守る為に一生懸命働いているのに、 ここにいる誰よりも実用的なのに、ちょっと顔を出した途端に嫌われる運命にあるのよね。
(みんな、慌てる)
ワキ男 :ハ、ハナ子さん、何言ってんでぃ。
ハナ子 :いいの、いいのよ。この間だって、うまくいっているカップルを、ちょっとした、ホントにちょっとした 好奇心で覗いただけなのに、それがみつかっちゃって、その二人別れちゃったのよ。 アタシ、アタシ、悪気は無かったのに・・・。
スネ太郎 :ハナ子ちゃん・・・・。ちなみに、カップルのどっちの方から覗いたの?
ハナ子 :え?・・・女の子の方からだけど??
(三人、口を合わせて)
スネ太郎&ムネ次郎&ワキ男:それじゃあねぇ・・・。
ハナ子 :な、なによ!!
(ハナ子、口を尖らす。と、そこへ、アタマ美が通りがかる)
一同 :じぃー・・・
アタマ美 :な・・・何かしら?!
ハナ子 :アタマ美は一番良い思いをしてるわよね。
アタマ美 :私が??一体どうしたの?
スネ太郎 :誰からも好かれてるじゃん。しかも、毎日、気を使ってもらってさ。お前、 一族の中で一番幸せ者だよ。
ワキ男 :ホント。俺っちはスパスパ剃られたり引っ張られたり、挙げ句の果てには妙な ヤクとか塗られて追い払われるのにさ、お前さんは毎日がファッションショーだもんな。 まったく、優雅なことで。
ムネ次郎 :その上、薄らハゲとか呼ばれる中年男からは、ちょっと人数が少なくなっただけで大騒ぎされて、 なんとか戻ってくれるように懇願されるんだもんなぁ。羨ましいよ。何だっけ?ホラ、 イクモウザイとかいうお薬まで貰うんだろ??
アタマ美 :そんな・・・。でも、私だって、お坊さんからは追い払われるのよ? そ・・・それにそれに、時々、妙な色まで付けられて、無理矢理国籍替えられそうになることだって あるんだから。
一同 :だから?
アタマ美 :だから?って・・・。
(アタマ美、困って美しい顔を曇らせる。と、そこへ、何やら騒々しい若者が登場)
??? :ヘーイ、ユーたち、何してるんだい〜?
ハナ子 :ア・・・アンダージョー。
アンダージョー:みんなしてダークなフェイスしちゃってさ〜。
スネ太郎 :お前は・・・微妙だな。

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