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しったかぶり


しったかぶり【知ったか振り】
知りもしないことを、さも知っているかのように振る舞うこと。




私はものを知らない人間であるので、会話を円滑にすすめていくために やむなく 知ったか振りをすることが多々あるが、 知ったか振りというものは他の人がしているのに気付いた場合も、 何というか、非常に恥ずかしいものである。


例えば、エラそうなオジさん達のこんな会話
「最近はインターネットのあれ、Word、で書類を書いているんだよ。」
パソコン=インターネットと思いこんでいる。

例えば、総武線千駄ヶ谷で小耳に挟んだ小学生の会話
「次の駅、佐々木って言うんだよぉ〜」
それは代々木である。


そして、私自身にも、忘れられないこんな思い出がある。
何故忘れられないかと言えば、それは、私の幼いプライドが人知れず微妙に傷つくよう な知ったかぶりだったからである。
あれは、小学校の4、5年生の頃であったか。何の話をしている最中だったか、友人が こんな質問をしてきた。
「ねぇ、『タッチ』っていうアニメ知ってる?」
その時、自分がそのアニメを知らないということを自分できちんと 把握していたならば、素直な私は「知らないよ」もしくは「知るか馬鹿」と答えていただろう。そしてそれで終わった筈だった。
が、その時私は、自分がそのアニメを知っている、と、勘違いしていた。
なんのアニメと勘違いしていたか、というと、なんと「まいっちんぐ、マチコ先生」 (御存じであろうか?)である。
『あの頃ボクらをむずむずさせた(公式ホームページ参照)』
という、あのアニメである。
『昭和の小中学生をエロエロ旋風に巻き込んだ!!(公式ホームページ参照)』 という、あのアニメである。
「まいっちんぐ〜」は、小学生のケン太君や国夫君がマチコ先生の胸に「タッチ!」と 言いながらセクハラするという話だったため、 「タッチ」というアニメだと聞いたとき、てっきり、それのことかと勘違いしてしま ったのである。は・・・


恥ずかしい。



「克ちゃんと達ちゃんとどっちが好き?」
「・・・うーん、どっちかなぁ。」(そんなヤツ出ていたか?)
「南が好きなのやっぱり達ちゃんだったのかなぁ」
「うんうん。」(・・・うん?)
「あの、球場のシーンあるでしょ。」
「あー、うん。」(・・・なんかもしかして自分勘違いしてた?)
「克ちゃんが死んじゃうシーン、泣けたよね〜。」





「だよね〜っ。」






なにが「だよね〜っ」だ、と、自分で思わなくもなかったが、まさか自分が そんな感動的(であろう)アニメと 『昭和の小中学生をエロエロ旋風に巻き込んだ!!(公式ホームページ参照)』 アニメを 混同していたとは口が裂けても言えず、私はそのまま知ったかぶりを続けたので あった。

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