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ワクチンと水虫薬の関係についての考察
最初にわざわざ断っておきますが、私は水虫持ちではありません。
ワクチン:感染症の予防のため各種伝染性疾患の病原菌から製した抗原の総称。
なんだかよく分からないが、つまりは、RPGでも序盤から強い敵に遭遇してしまうと
イキナリ全滅してしまうので、弱い敵から戦っていって経験値を積み(本当は
世の中、そんなに甘くないよ・・・)、強い敵にも
耐えられるように鍛えていく、といった感じであろう。
我々の体内の抗体(病原菌をやっつけてくれるエラいタンパク質)軍団も同じである。
いきなり強い菌がやってくると、そいつに対抗できるノウハウを持ったヤツがいなく、あっさり負けてしまうので、最初は弱い病原菌(ワクチン)で学んでいくのである。
こうやって、新たな病原菌に対する抵抗力を付けていくのである。
さて、ここまでは異論はあるまい?
ここで、ちょっと言葉の変換をおこなってみよう。
「病原菌」を「水虫薬」に、「抗体」を「水虫」に。
すると・・・
我々の体内の水虫(足がぐじゅぐじゅなる怖いばいきん)軍団も同じである。
いきなり強い水虫薬がやってくると、そいつに対抗できるノウハウを持ったヤツがいなく、あっさり負けてしまうので、最初は弱い水虫薬で学んでいくのである。
こうやって、新たな水虫薬に対する抵抗力を付けていくのである。
なんてこった。
何の引っかかりもない文章にストンと落ち着くではないか!!
さて、ここで一服。
水虫とはどんな虫なのか御存じ無い純粋無知な方のために、
「水虫」を辞書で引いた結果をここに抜粋する。
みずむし みづ― 【水虫】
(1)半翅目ミズムシ科の水生昆虫。体長約10ミリメートル。体は小判形で脚が長く、後脚は櫂(かい)状となり遊泳に適する。黄褐色の地に黒縞がある。池沼にすむ。九州以北の日本と朝鮮半島・中国東北部に分布。ミズムシ科の総称ともされる。
(2)等脚目ミズムシ科の甲殻類。体長約10ミリメートル。体はほぼ長方形で一一体節よりなり、七対の付属肢をもつ。日本各地の池沼の水草の間などに見られる。
(3)白蘚菌による皮膚病の一。主として足の指の間や足の裏にでき、小水疱疹・ただれ・角質化などの形で現れる。かゆみが強く、一般に症状は夏に激しく、冬は軽い。汗疱状白蘚の俗称。[季]夏。
ウォーターインセクトという名の生物は、どうやら一種類ではなかったらしい。
「水虫科:水虫」なんていう、なんか不名誉なネーミングをされてしまった昆虫もいるようだが、「水虫」ー本来ならそれは、天道虫(テントウムシ)と同レベルな名前である。
それを不名誉な名前だと言われてしまう所以はすべて(3)の水虫野郎に原因がある。
その(3)の水虫ー夏の風物詩である水虫(3)が、本テーマで挙げられている水虫である。
さて、水虫がどんな虫(カビ)なのかはっきりしたところで、話題を元に戻そう。
この水虫、最近よく、治療薬の宣伝を見る。
スイス発だとなんだか効きそうだと感じるのは、空気や水が澄んでいるイメージがあるからだが、もしかして、需要あるところに供給あり、スイス人には水虫が多いのかもしれない。
そんな失礼な話はさておき、日本での水虫普及率は6人に1人という驚くべき数字
であるらしい。中年のオヤジに限れば、さらにその割合は多くなるのであろう。
(最近では、若い女性の間でもシャネル、グッチに続く流行であると専らの噂であるが。)
さて、この、もはや国民病となっている水虫、何故こんなに普及してしまったのだろうか?
ここで、理論派としては、水虫(3)の生態を調べる必要があろう。
「一般に、水虫は汚れが大好きであり、温度が15℃を超え、湿度が70%くらいになると、猛烈に繁殖しはじめる。」らしい。
なるほど、日本で流行りそうな生態である。
また、加えて、若い女性のブーツブームと若い女性における水虫の流行には因果関係がありそうではある。
がしかし、それらを差し引いても、この普及率は異常ではないだろうか。
ここで、話は冒頭に戻る。
つまり、「水虫薬は、水虫にとってのワクチンなんじゃないのか?」という疑問である。
水虫は本来、清潔で乾燥した場所では繁殖しない筈である。
また、高温には弱くて、50℃以上の環境ではほとんど繁殖しない。
ならば、水虫を断絶させるのが目的ならば、人間は、清潔、乾燥、(&熱湯、)
を目指すべきであるのだ。
だが、世間では、それを怠り簡単な治療薬を求める人間が多い。
それに答えて、薬品会社は、続々と効き目強力な新製品が発売されている。
だが、果たしてそれで水虫普及率は減っているだろうか?
否。
それは当然だ。
水虫薬は、水虫菌を選定、間引きし、少数精鋭を育てているのである。
そしてその少数精鋭が猛威を振るい多数精鋭になり、やがてバージョンアップした水虫薬によって、再び少数超精鋭になり・・・エンドレス。
いや、もしかしたら、少数精鋭すら根絶させられる程の超強力な水虫薬も
存在しているのかもしれない。
だが、もしそんなものがもしあっても、薬品会社がそれを発売するだろうかといえば、
それは無いであろう。
水虫が無くなれば水虫薬も売れなくなり、会社の利益も激減だ。
つまり、我々は、根本的な解決が出来る水虫薬を手に入れることは不可能なのである。
水虫と製薬会社は、永遠に不滅なのである。
私は予言する。
水虫は近い将来、強烈な乾燥にも清潔な環境にも灼熱の太陽にも負けない強い強い
種となり、この世界の足達を征服するであろう。
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